腹痛を訴えて病院へ行ったら症状を特定するまでに5人の医者に罹った話 その3
モンハンが発売されてしまったため、中断してしまいまいたが腹痛の話も書いていたのでこちらも進めていきたいと思います。
その2で書いた通り人生発の胃カメラを体験しました。
噂通り中々苦しい体験でしたが、取りあえず大事無いという診断結果にはホッとしました。
とはいえ逆流性食道炎と診断されました。処方された薬は胃酸の出る量を抑える薬です。
この病気は胃痛の直接の原因ではありませんでしたが、きっちり逆流性食道炎にはかかっていて、完治までかなり時間がかかりました。
原因は暴飲暴食であると思っていますので、本当に食べ過ぎには注意です。
治まらない胃痛
しかし診断された土曜日と次の日曜日、そして月曜日と薬を飲んでみたものの、一向に食後の腹痛が治まる気配がありません。
診断を受けた土曜日、帰りに甘いものとか買い込んだのですが、一口も食べれませんでした(笑)
この三日間、ウイダー的なものでごまかして乗り切っています。
月曜日とかも出社して腹痛が発症した際には救護室でうずくまっていましたから、我ながら中々の社畜ぶりです。
火曜日出社した朝、上司に腹痛が治まらない旨を伝えると、会社がある市に、有名な胃腸病院があるから、今から言ってみてはどうかと提案を受けました。
午前中は外来を受け付けているので、時間はかかるとは思うが、診察してもらえるとのこと。
私もいい加減痛いものですから、半休を取るつもりで行くこととしました。
10時前には件の胃腸病院についたのですが、それはもう盛況で、受付では相当待たされるとの事。でも診断は可能でしたので待合室でひたすら待つことに。
幸い具合も悪化しなかったので、ひたすら順番を待ちました。
2時間以上待って12時過ぎに私の番が。
偶然ですが、医院長に診察してもらえました。どうやら相当の人らしく、胃がんの手術経験も豊富だとの事。
待つ時間があまりに長かったため、院内の掲示物等を眺めまくって、その中に医院長の話があったのです。
その先生に話を伝えると、ものすごく軽く「大丈夫大丈夫、食べすぎとかで胃腸が弱って痛むだけだから、休めば治るよ、胃薬出しとくね」と言われました。
もう反撃の追随を許さない感じ。権威ある先生にそう言われると、素人は何も言えません。
一応もう何日もまともに食事できない、というと
「じゃあ、点滴うってあげる」という事に。
点滴室に案内され腕にブスリ。
この時点で午後になっていたため、こっそり会社へ電話して、上司に点滴をうってもらうことになったから、帰るのにもう少し時間がかかると伝えました。
点滴が落ちるまでベットで大人しくするしかないのですが、ここで問題が発生しました。
半分くらい点滴が進んだところで腹痛がやってきたのです。
しかも今までの中でも結構痛い。
少し我慢してみたものの、一向に治まる気配が無いため、看護士さんに伝えると、再度診察してもらえないか調整してみると言ってくれました。
細かな対応は本当に素晴らしかったです。
この病院も午後は基本予約のみだったのですが、なんとか時間を作ってねじ込んでくれたのでしょう。
同じ日に2度目の診察となりました。
再診断 一日に2回とか…
今度は女医さんでした。小柄でかわいらしい感じの方でしたが、中々強気の性格で、私が痛みで現状を上手く説明できないと、結構厳しめに色々質問されました。
私の腹痛の症状は一貫して鳩尾付近の痛み。
そこを触診してみても、その女医さんいわく、複数の臓器が重なっているため、特定は困難である、との事。
ええ?わからないんかい、と思っていると、MRIをやってみないかと提案を受けました。
このMRIというのは「核磁気共鳴画像法」というもので体の仲を三次元的な画像で見る事のできる投影法らしいです。
よく医療のドラマで出てくる、半分土管みたいなやつに入って画像を取る機械です。
これは費用も高いらしく、強制はできないが、原因がわかるかもしれないと言われました。
こっちは痛みのピークです。もうなんでもしてくれ、という気持ちでお願いしました。
結構待たされて装置にかかり、また再度診察室に通されるまで待たされる。
MRIはベットのようなものに寝て、輪っかのようなものが体の上を上下します。この時手を上げて~、とか体の向きなどを指示されたのですが、腹が痛いから大変苦痛でした。まじ痛い。
MRIが終わって、再度診察室に呼ばれるまでの間に、ついに腹痛のピークが過ぎて楽になっていたったのですが、やはり根本解決にはなっていません。
もう魂が抜けたような顔で、その時を待っていました。
そして割とすぐ診察室へ呼ばれました。
そして先ほど腹痛の原因はわからないと言った女医さんは私の顔を見て開口一番にこう言ったのでした。
「こりゃ痛いわ。盲腸です。」
このセリフは今も鮮明に覚えています。
MRIで見て見ると一目瞭然だったようで、そこには炎症ではれ上がった虫垂が写っていたそうです。
私も見せてもらいましたが正常な状態が判らなかったのでわかりませんでした。
私の感じていた痛みは盲腸の初期症状で、必ず痛むわけではないですが、初期は鳩尾に痛みを感じることがあるようです。
症状が進んでいくと脇腹に痛みが移って激痛をともなうとか。ある意味その前に判明した私は幸運だったといえるのでしょうか。
原因が判明したので治療の話になりました。
現在の盲腸の治療方法は薬で治すか、手術で虫垂を除去するという2パターンのようです。
迷わず薬を選択しました。
手術も技術の進歩で数日の入院から当日退院などもできるようですが、流石に腹を切るのは覚悟がいります。
薬で治すデメリットとしては、再発の可能性がある、ということです。手術で原因の虫垂を取ってしまえば再発することはなくなります。
ですがここは薬で(笑)
という事で炎症を抑える抗生物質を一週間分もらって岐路に着きました。
この時点で相当遅い時間に差し掛かっていたので、会社に電話を入れて、本日は有給あつかいにしてもらったのでした。
戦いの終わり
幸い薬が効いて三日後には痛みも和らいで、一週間後、再度通院した際には殆ど痛みを感じなくなっていました。抗生物質すごい。
まじすごい。
取りあえず盲腸は割とすぐに完治したものの、逆流性食道炎は中々治らず、漢方なども試してみたのですがイマイチで、症状が落ち着くまで半年程かかったのでした。
この一連で日本の病院というものの一面を少し知ることができたと思います。
いままであまり病院のお世話になることがなかったので、今回のできごとはとても勉強になりました。
日本の病院、人いすぎ。医者、忙しすぎ。
きっとお医者さんも親身に診察したいと思っているのではないかと思います。
しかし患者多すぎて、あんまりかまっている暇がないのではないかと推測します。人で溢れていますからね、病院。
私もかなり苦しんだつもりですが、本当にやばいなら、泣き叫んで救急車を呼ぶくらいしないと、外来にきている時点で大したことないと思われているのではないでしょうか?
あと現象には原因があります。おかしな症状が続くようだったら、なるべく詳しく診断してもらえるような病院に行くのが一番と思いました。
その情報も調べてわかるというものではないのが難しいと思います。
病院自体の評判はわかっても先生によって差があったりしますしね…
こうして長く続いた腹痛の戦いとの決着がついたのでした。
年をとったのだと思います。
30代なんてまだまだ若いのかもしれませんが、20の頃と比べると確実に胃は弱くなったのだと思います。
とにかく不調を感じたら病院へ。
私は盲腸程度で済みましたが、これが癌だったら笑い話にもなりません。
そんな体験談でした。
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