万化を楽しむ!

アラサーリーマンが日々思いついた事を書き殴ります。妻も私もオタクな為、オタク関連多めです。

無料で最高に楽しめる「やる夫スレ」の名作をさらに紹介してみる

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本当に面白いと思っているのですが、結構軽い気持ちで紹介してみようと書いた記事

http://www.banka-enjoy.jp/entry/2016/05/11/115158www.banka-enjoy.jp

こちらの記事が盛大にバズったようで、まさかそんな事になるとは思わず、とても驚きました。 世のに出にくいコンテンツだと思っていましたが、潜在的な読者が多数いたという事でしょうか。

好きなものが広まるのは非常に嬉しいです。

記事のコメント欄や部ブクマのコメントでも沢山の作品の名前が上がっているようで、私も読んだものが結構あります。

前回の記事では、こんなに話題になるとは思っていなかったのでとりあえず10作品をピックアップしてみましたが、まだまだ読んだ名作は多数ありますので追加で紹介してみたいと思います。

http://www.banka-enjoy.jp/entry/2016/05/07/183955www.banka-enjoy.jp

やる夫が妹達のために頑張るようです

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オリジナルの長編やる夫スレ。

母親を亡くし、二人の妹を抱えたやる夫は実家を追い出され、やらない夫の住んでいるアパートに住むことになる。 そこには六人の姉妹が住んでおり、やる夫達は彼女達と共に送る、穏やかな日々を描いた作品。

中々の長編作品だが、すさまじく綺麗な主人公として描かれるやる夫を中心に、バランス良く、高い完成度を感じさせる名作。

2009年を代表する作品であり、少々古臭さを感じさせるものの、その色あせない魅力はやる夫スレの入門としてもおすすめできる。

やる夫が妹たちのために頑張るようです | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫と佐々木のくだらない日常

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オリジナルの日常系やる夫スレ。

過去の偉人の発言、更に佐々木の発言などについて、やる夫が表情一つ変えずに「萌え」「ロリ」など牽強付会な解釈をし、それに佐々木が淡々とコメントを返す形で話が進行する。基本的に一話完結になっているが、後半になるにしたがって二人の関係の描写にも重点が置かれるようになっていった。

やる夫 Wikiより

淡々と繰り広げられる、シュールな笑いを誘う、やる夫と佐々木のやり取りが描かれる作品。 かなり強引な解釈を展開していくやる夫に対する佐々木の冷静なコメントは、彼への信頼の裏返しであり、ニヤニヤが止まらない。

長さも読みやすく、ほっこりすること間違いなしの良作。

やる夫と佐々木のくだらない日常 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫がデビルサマナーになるようです

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アトラスのRPG女神転生シリーズ」を原案とした長編やる夫スレ。

ある日突然悪魔に日常生活を破壊されたやる夫は、悪魔召喚プログラムを手にし、その力を使って道を切り開いてく。

アトラス原作の女神転生シリーズの要素を幅広く取り入れ、オリジナルな展開と丁寧な説明で、原作を知らなくとも読みやすい、メガテン初心者にもお勧めできる名作。

各人物のキャラクターが非常に練り込まれており、多数の伏線を張ったシナリオ構成と相まって人気を博した。

さらにやる夫スレではお馴染みの登場人物、「伊藤誠」が重要キャラクターとして登場し、酷いキャラクターとして描かれる「汚い誠」や、良いキャラクターとして描かれる「綺麗な誠」という表現を超越したキャラとして描かれ、その後のキャラ造形にも影響を与えたとされる。

近年アニメ化等で知名度を上げてきたアトラス作品だが、まだイマイチ取っつきにくさを残していると思っているので、アトラス入門としても読んでもらいたい作品。

やる夫がデビルサマナーになるようです | やる夫 Wiki | Fandom

翠星石と白饅頭な彼氏

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オリジナルの恋愛系長編やる夫スレ。

学年一の嫌われ者に、いじめっ子に告白を強要されたのをきっかけとして付き合うようになり、やがて本当に好きになっていくという、学園恋愛物の王道を描いた作品。

胸糞な展開から始まる物語だが、丁寧で引き込まれる物語構成は流石の一言。 途中苦しい展開もあるが、なんとか読み進めていただければ、きっと感動のラストが味わえるはず。

読み終わった後、優しい気持ちにさせてくれる、そんな名作。

翠星石と白饅頭な彼氏 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫の魔王の道

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ファンタジー世界を舞台にしたオリジナルの長編やる夫スレ。

水飴を売る行商人だったやる夫がとあるトラブルに巻き込まれ、町で行商を行う事ができなくなってしまう。 そんなやる夫に目をかけ、勧誘してきたのは「魔王軍」であった。

人間の町に居場所を無くしたやる夫が、魔王軍に入って、さまざまな人々?と交流を交わし、成長していく、シンプルながら王道の物語。 それを作者の圧倒的な実力で魅力的に描いた名作。

さらにやる夫は魔王軍で料理を担当するため、飯テロ作品として、深夜に読むと思わず何か食べたくなる作品でもあった。

少々長めだが、読み始めると止まらな、止まらない。

やる夫の魔王の道 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫がドリームプロジェクトなようです

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スクウェアRPGクロノ・トリガー」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

ガルディア王国のトルース村に住むやる夫と、王国建国1000年を祝う千年祭できらきーと出会った事により、過去・現在・未来を巡り、人類を救う冒険の始まりが幕を開けるのであった。 今、時の引き金が引かれる。

全盛期のスクウェアが世に送り出した名作「クロノ・トリガー」を原作とした作品。 比較的知名度の低いキャラをメインに当てている事もあって序盤は少し読みにくさなどを感じるものの、さり気ない伏線を数々や、時を巡る絆を重視した緻密なストーリー展開が迎える大円団は圧巻。

全50話と長いものの、読み始めたら止まらない。 ラストは貴方もあの鎧の中の彼の正体に驚愕すること間違いなし。

やる夫がドリームプロジェクトなようです | やる夫 Wiki | Fandom

虎よ! 虎よ!

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アルフレッド・ベスターSF小説「虎よ、虎よ!」を原作としたやる夫スレ。

あらすじ

24世紀、全ての人間の脳にはテレポーテーション能力が備わっている事が発見され、その力は「ジョウント」と名づけられた。

25世紀、漂流した宇宙船唯一の生存者であるガリヴァー・フォイル(やらない夫)は、近くを通過する輸送船ヴォーガに救援を求めるも無視され、ヴォーガへの復讐を誓う。 復讐心を糧に船を再び動かしたガリィは、科学的野蛮人「サイバリアン」により救助されるも、彼らの奇怪な風習により、顔に虎のような模様と「N♂MAD」という文字の刺青を彫りこまれてしまう。彼らの元を脱出したガリィは、ヴォーガとそれを所有するクリスタイン財団への復讐のために動き始める。

やる夫 Wikiより

名作SF小説を、素晴らしい完成度で作品化。 原作が少々古く、ガチのSF小説であるため読み手を選ぶかもしれないが、まさかのやる夫スレ化に、この作品を知った時は狂喜乱舞した。

その再現度の高さから、この作品から入っても十分原作を楽しめると思う。

虎よ! 虎よ! | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫の戦国立志伝 EVOLVE

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コーエーテクモゲームスシミュレーションゲーム太閤立志伝シリーズ』を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

貧農の次男坊から始まった新興の武家が、戦国大名となり、乱世に飛び出ていく様を描いた歴史系フィクション作品。 2010年にエターとなった人気作品『やる夫の戦国立志伝』を彷彿とさせるタイトルだが、キャストやストーリーは一新されており、タイトルと同じシリーズを原作としていること以外のつながりはない。

最初は『やる夫は次男のようです』という題だったが、やる夫が往生するところで一区切りとし、項目名の通りに改題。年代ジャンプを挟んで、戦国大名となったやる夫の子孫を主人公とする本編が始まる。

やる夫 Wikiより

超名作「やる夫の戦国立志伝」や「やる夫がお隣のお姉さんを孕ませたようです」を書いた作者の作品。 「やる夫の戦国立志伝」が打ち切りになってから久しく、設定を刷新して生まれ変わった。

今度は完結し、納得のクオリティで大円団を迎えた名作。 戦国好きにはかかせない作品。

やる夫の戦国立志伝 EVOLVE | やる夫 Wiki | Fandom

王様「魔王倒してきて」やる夫「えっ」

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オリジナルの中編やる夫スレ。

やたらと生真面目で丁寧なやる夫と、ひたすら金儲けが好きな初音ミクが、魔王討伐に赴くという物語を現代チックに描く物語。 「魔王討伐」というRPGにおける勧善懲悪をリアルに描き、ミクにひっかきまわされるやる夫とのやり取りがシュールでコメディとしても面白い。

すっきり読みやすくまとまっているので、騙されたと思って読み進めてほしい。 ラストはみっくみくにされる事間違いなし。

ある意味ラブコメディでもある。

王様「魔王倒してきて」やる夫「えっ」 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫とタンポポと恋

オリジナルの中編やる夫スレ。

あらすじ

タンポポを乗せる仕事を続けていたやる夫だったが、職場にタンポポを乗せる機械が導入されてしまいクビになってしまう。そんな失意の中、友人のやらない夫に紹介され何とか働き口を得ることに成功、それなりの給与を貰う。

その仕事からの帰り道、やる夫は人気のない路上でカツアゲに遭ってしまう。お金を奪われ、さらに財布も盗られそうになった時、とある女性が駆けつけてきて……

やる夫 Wikiより

導入部分はともかく、どこまでも真っ直ぐな王道のラブストーリー。 今まで駄目人間だったやる夫が恋をして葛藤と成長を繰り返していく姿は応援せざるを得ない。

丁寧に作り込まれたストーリーと世界観に、魅力的な登場人物たち。 読後は優しく爽やかな気持ちになること請け合いのほこりする名作恋愛もの。

やる夫とタンポポと恋 | やる夫 Wiki | Fandom

この世界には、なにかが足りないようです

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オリジナルの中編やる夫スレ。

あらすじ

「ドール」と呼ばれる人型兵器が用いられている世界。モナー王国軍第02連隊に所属する輜重大尉のやる夫は、ある日の朝目を覚ますと、自らのドールたちが自律行動を取って寝床に潜り込んできていたのに気付く。友人で上官のできる夫、やらない夫も似たような現象に遭遇しており、やる夫はできる夫に自分のドールが自我を持ち始めたのではないか、と相談する。

やる夫 Wikiより

戦記物ファンタジーSFなど要素が絡み合うオリジナル作品で、作り上げられた世界観とキャラクター造形が秀逸であり、足りない何かが徐々に解き明かされてく過程が面白い。

戦争を中心に話が進んでいくのだが、やる夫が補給部隊の将校であるため、兵站の重要性にコミットしている。

程良い長さではあるものの、独特の雰囲気から読み手を選ぶかもしれない。 ラストのどんでん返しなど、クオリティは十分なので数話読んで判断してもらいたい。

この世界には、なにかが足りないようです | やる夫 Wiki | Fandom

この最終皇帝がボコボコにしてやんよ

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スクウェアRPGロマンシング サ・ガ2」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

あらすじ

帝国歴2010年、かつて世界を支配した覇権国家バレンヌ帝国も今は一地方を支配するだけの弱国と成り果てていた。

現状を憂う皇帝、シテ・ヤンヨはかつての勢いを取り戻すべく南に進撃する。しかし、その行動は裏で糸を引く七英雄ボクオーンとの激突を招くものだった。

やる夫 Wikiより

作者の前作「この世界には、なにかが足りないようです」の人気キャラクター、シテ・ヤンヨを主人公に置いた作品。 帝国が一度、世界を征服している。七英雄が追放されていない。いきなり最終皇帝から始まるなど原作に大幅なアレンジが加えられている。

かなりフリーダムでチートな強さを誇る皇帝と、それに負けていない悪役っぷりと強さの七英雄が合わさって、フリーダムすぎるロマサガを魅力的に作り上げた。。 人を選ぶ、選ぶが、お勧めしたい怪作。

「この世界には、なにかが足りないようです」と原作が好きなら間違いない作品。

ゲーム物は原作をプレイしたくなるから困ります。

この最終皇帝がボコボコにしてやんよ! | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫は負け犬から這い上がるようです

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「GearHead」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

宇宙殖民やサイバーウェアなど近未来的技術が普及しているもどこか荒涼とした世界、機動兵器“メック”を駆る傭兵や強盗団、それぞれの思惑で動く巨大企業群…といったサイバーパンクな世界観が描かれる。

設定は原作に基づくものが多いがオリジナル色も強く、解説も適宜入るため原作既・未プレイを問わず楽しめるようになっている。

主人公周りの設定や展開はかなり殺伐としたえぐいものが多いが、割と淡々とした描写で話が進む。そしてそれが乾いた世界観を更に演出する結果となっている。

女性キャラはそれなりに多く登場するが、本作のやる夫は“怪物並みの醜悪な容貌”という設定であり徹底的に生身の女性とのフラグに縁遠いのが一つの特徴。

ちょっと長いものの、荒廃した世界でやる夫が生きる物語の中では読みやすく、好きな人は好きだと思う。

やる夫は負け犬から這い上がるようです | やる夫 Wiki | Fandom

偉大なる冒険者水銀燈の華麗なる日常

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オリジナルの中編やる夫スレ。

王道の迷宮探索ファンタジーを現実的かつシビアな世界観で描いており、システム化された迷宮や、その中で労働者のように生きる冒険者たちの姿を描いた作品。

主人公たちのやり取りや掛け合いも素晴らしいのだが、正当な理由付けされた迷宮システムと、世界観、その謎と悪意に翻弄される主人公たちと、短いながらぎゅっと中身の詰まった作品である。

さくっと読める冒険ものの名作。 後日談も楽しい。

偉大なる冒険者・水銀燈の華麗なる日常 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫は騎士として生きるようです

オリジナルのファンタジー系長編やる夫スレ。

あらすじ

やる夫は国に仕え、その命を国に捧げる存在「騎士」である。

だが、彼はある時期からやる気を失い、職務に対しても覇気が無く、同僚であり友人でもあるやらない夫から叱咤激励されながら怠惰な日々を過ごしていた。

そんな折、やる夫の国を訪れていた隣国の姫君・翠星石の帰途護衛任務が、やる夫・やらない夫の2名に下される。二人は驚き戸惑いつつも承知し、姫君一行と隣国へと旅立つ。

やる夫 Wikiより

「やる夫が妹たちのために頑張るようです」を手がけた作者の次作品。前作とは一風違う中世的な雰囲気の漂う王道ファンタジー。 王道で入りやすい作品ではあるものの、何より丁寧で、ストーリーも面白く、全体的にハイレベルなクオリティの高い作品である。

終盤は重い展開が続くものの、ラストは涙なしには読めない。

「王道」という面白さが味わえる名作。

やる夫は騎士として生きるようです | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫がドラゴンクエスト3で遊び人になるようです / 賢者になったようです

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エニックスRPGドラゴンクエストIII そして伝説へ…」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

ドラゴンクエスト3の世界を舞台に、勇者蒼星石、遊び人やる夫、戦士やらない夫、僧侶柊かがみの4人が、魔王バラモスを倒すため旅立つ冒険作品。

第一部となる遊び人編では、コメディ、ほのぼのタッチで進んでいったが、終盤に主人公のやる夫に「戦い」を決意させるシーンが入り、作品の雰囲気が一変する。やる夫はその後、ある決意を持って賢者に転職し、第二部・賢者編がスタートするという二部構成になっている。

賢者編でも随所随所に笑いを散りばめられたが、物語は次第にシリアスになっていき、巨悪との対決と、やる夫と蒼星石の恋愛関係の二つを軸に物語は進んでいく。

笑いあり、涙ありの名作であり、原作を知っていても、知らなくても楽しめる。 少々長いながらも初心者に読んでもらいたい作品。

やる夫がドラゴンクエスト3で遊び人になるようです | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫と黒子の大冒険

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オリジナルのファンタジー系長編やる夫スレ。

あらすじ

剣と魔法の世界―――やらない夫の経営する酒場に一人の小男・やる夫が仕事を求めてやってくる。どうも物狂いらしいその男を、やらない夫は煙たがり適当に扱ってしまうが、彼の圧倒的な実力、そして誰のどんな言葉でも信じてしまう素直さを知り、彼を邪な人間たちから守るために酒場の用心棒として雇うことを決意する。

やる夫 Wikiより

剣と魔法が支配する世界を舞台としたファンタジー作品であり、さまざまな冒険者達が繰り広げる数々の人間ドラマと、彼らと関わりあう事によって、やる夫が少しずつ成長していく姿を描く。クトゥルフ神話の伝説を基にしたところもみられる。

王道とはいえない物語だが、それを引き立てる作者の文章力、作り込みの深さか光る名作。 シリアスで暗い話が多いものの、ただ重いだけではなく、読んだ後でちょっとしんみりしてしまう、独特の空気感が凄い。

やる夫と黒子の大冒険 | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫は狂えるオーク戦士であるようです

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オリジナルの安価式長編やる夫スレ。

ファンタジー世界を舞台に、反乱軍に所属するオーク戦士やる夫の姿を描く。やる夫は単純で純粋な性格のため、敵からは恐れられているが読者から見ると微笑ましいという変わったキャラクターになっている。

読者がやる夫に「安価」という形で提案やアドバイスをしたりするなど、やる夫スレ独特の「読者参加型」の作品として人気を博した。 その際、普通のオークより知能が高いとはいえ、オークのやる夫には難しい言葉はわからないので、言葉を選ばないと通じないなど、キャラの性格を反映させた。

やる夫はおばかではない、脳筋なだけなのだ。

読者に愛されたやる夫が迎えたラストは感動の一言。これもやる夫スレだからこその結末。

やる夫は狂えるオーク戦士であるようです | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫がチェルノブイリに旅立つようです

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ウクライナFPSゲームS.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL」を原作としたゲーム系中編やる夫スレ。

あらすじ

1986年、チェルノブイリ原子力発電所原発事故を起こし、世界に衝撃を与えた。

2006年、チェルノブイリ原子力発電所周辺で原因不明の大爆発が起こり、以降発電所の半径30kmは放射能に汚染され、その跡地一帯は突然変異をおこした生物の生息する「ZONE」と呼ばれる危険地帯と化した。

2012年、ZONE内を走行中に落雷によって炎上したトラックから唯一生還したやる夫は、ZONE中心部で失った自分の記憶、そしてZONEそのものの謎を解き明かすべく再びZONEへ足を踏み入れる。

やる夫 Wikiより

原作では大して絡みの無いキャラに、やらない夫を当てはめ、相棒キャラとしたため、簡素で殺伐としたストーリーに強い物語性を当てた。 人の命がビスケット一枚よりも軽い殺伐としたS.T.A.L.K.E.R.の世界観を見事に再現している。

女性キャラが登場しない珍しいスレでもある。

やる夫がチェルノブイリに旅立つようです | やる夫 Wiki | Fandom

ゴブリンスレイヤー

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オリジナルの中編やる夫スレ。

あらすじ

―ある日突然、自分たちの住処が襲われて、 化け物どもが我が物顔でのし歩き、 女子供を嬲り者にしてげたげたと笑っている。 その光景を、息を殺して全て終わるまで見続けていた子供がいたとして― 死に物狂いで生き延びて、武器が持てる年齢になったら復讐に走る。 そうして殺し回っているうちに、…楽しくなってくるわけだ。

やる夫 Wikiより

舞台はファンタジー系作品にありがちな、とある街の冒険者ギルド。 冒険者として一流と言って差し支えない腕を持ちながら、その技術の全てを忌々しいゴブリンを屠る為だけに揮う復讐鬼の話。 周囲の冒険者はその姿を見て嘲笑するも、彼の視線は構う事なくゴブリンのみを追い続ける。

ゴブリンは大凡のファンタジー作品に出てくるゴブリンと同程度のスペックではあるが、一般人にとって大変脅威であろうと思われるモンスターの恐怖を上手く描いている。

そんなゴブリンだけを必要に狙うゴブリンスレイヤーと、仲間たちのシュールなやり取りもアットホームで微笑ましい。

2016年2月にGA文庫から書籍化された。GA文庫版はAA版が小説用にリライトされており、一部シーンの補填なども行われている。

ゴブリンスレイヤー | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫はソロハンターのようです

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カプコンのアクションゲーム「モンスターハンターシリーズ」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

あらすじ

ド田舎のソーホク村に暮らしていたやる夫は、街でハンターになるように言われて家を追い出されてしまう。金も力も経験も何一つ無い彼にとって、それは死刑宣告にも等しかった。

ワロッテンの街に来たやる夫はハンターになったが、何も無い彼を受け入れてくれる者などいなかったためソロハンターとして簡単な依頼をこなしていた。だが、ある事件を切っ掛けに彼は強くなる事を決意。一人前のハンターになるためにアイルーのタオカカと共に奮闘する。

やる夫 Wikiより

やる夫が底辺から這い上がり、やがて英雄と呼ばれる凄腕ハンターになっていく姿を描いた作品。 やる夫の成長速度が異常ではあるもののご都合主義的なパワーアップはなく、地道な苦労を重ねての結果だと丁寧に描写しており、やる夫の成長に説得力を与えている。

モンスターハンターシリーズの魅力の一つに、仲間との協力プレイがあるが、もちろん1人でもクリアは可能であり、フレンドのいないぼっちプレイに物語を付けるとしたら、こんな感じになるのだろうか、という作品。 オリジナルな要素も加えられている。

数あるモンハンものの中でも読みやすく、長さも丁度良いため、シリーズ愛好者にまず読んでもらいたい。

やる夫はソロハンターのようです | やる夫 Wiki | Fandom

やらない夫はモンスターマスターとして召喚されたようです

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スクウェア・エニックスRPGドラゴンクエストモンスターズ」を原作としたゲーム系長編やる夫スレ。

あらすじ

受験生のやらない夫は、精霊初音ミクの勘違いにより異世界「初音の国」に召喚されてしまう。元の世界に帰るには、モンスターマスターとして「星降りの大会」に出場し、優勝して願いを叶えてもらうのが最適であると聞かされたやらない夫は、それを受け入れモンスターマスターとして戦うことを決意するのであった。

やる夫 Wikiより

ドラゴンクエストシリーズの番外編、「モンスターズシリーズ」をベースにしたオリジナル作品。世界観は「1」に近いが、あくまでオリジナルの世界が舞台である。

登場するモンスターの種族がDQ準拠でなく、AAに合わせたものであるのも特徴。新たに仲間になったモンスターは種族名とは別に安価によって名前が決定され、例えば「種族名:コマンドウルフ 個体名:ゲレゲレ」といった具合になる。この命名は割と無難なものになることもあれば、「外様」「高野豆腐」「ロマネコンティ」などまるきり意味不明な名前になることもあり、後者の場合にはそれが伏線となって後々の展開に大きな影響を及ぼすことがある。場合によっては子子孫孫にまで遺伝することも。

モンスターの名前のみならず主人公の行動、戦闘における作戦など、かなりの部分が安価によって決定されたため、読者の多さ、安価争いの激しさ・スレ消費の速さはやる夫スレの中でも群を抜き、2013年3月の完結時点でおそらく最も多くのスレッドが立てられた作品である。

2013年3月2日、惜しまれつつ完結。翌日より、前作から約千年後の世界を舞台とするやらない夫はモンスターマスターとして世界を巡るようですが開始された。

長い、とにかく長い作品だが、やる夫スレの独特の「安価」というシステムを使った名作である。 圧倒的ボリュームで大円団を迎えたが、直後に続編が投下され始めた。

名作だが時間泥棒。

やらない夫はモンスターマスターとして召喚されたようです | やる夫 Wiki | Fandom

彼女は『8番目』として戦うようです

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TYPE-MOONの伝奇活劇ビジュアルノベルFateシリーズ」を原作としたゲーム系長編安価式やる夫スレ。

作者四作目の安価式Fateシリーズ原作やる夫スレ。 前作「できる夫は聖杯戦争で欲望を叶えるようです」完結後に次回作の戦闘システムのテストプレイとして行われた短編聖杯戦争作品がそのまま今作のプロローグとなっている。また、今作ではこれまでの作者の作品で初めて「過去作品との関連」について明記されている。

セリフ安価においてはスレ住人の女子力が存分に発揮される。

この作品はできない子と安藤の甘い交流に砂糖を吐き、聖杯戦争パートのランダムイベントに阿鼻叫喚し、記憶の城の探索で自陣の戦力を充実させ、やっぱり阿鼻叫喚する物語である。また、Fateシリーズの聖杯戦争を下敷きとしつつも、Dies iraeの要素も上手に盛り込んだ意欲作である。

安価作品の作者として名をはせる「エイワス」氏の4作目のFateスレ。 殺伐さ漂う聖杯戦争に甘すぎる恋愛要素を加えつつも、安価スレとして読者は阿鼻叫喚するそのゲームマスター力が光る。

同作者の作品の中では読みやすいと思うので原作ファン等にも読んでもらいたい作品。

彼女は『8番目』として戦うようです | やる夫 Wiki | Fandom

やる夫は青い血を引いていたようです【現行】

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オリジナルの長編やる夫スレ。

あらすじ

生まれながらに人生が決定している身分制度が強固な時代。

公国の辺境の寒村で、名主の養子として育ったやる夫は、友人の貧農月や許嫁の翠星石と共に、貧しいながらも平和に過ごしてきた。この生活がずっと続くものかと思われたが、ある日、貴族の一人である古泉が軍隊を伴って村に訪れたことにより、全てが変化した。

やる夫 Wikiより

ストーリーはオリジナルだが、舞台は12~13世紀ごろ、数百もの国家に分かれていたドイツ等の諸国をイメージしている。

郊外農村で育てられた孤児のやる夫だったが、 実は貴族の血を引く隠し子であったことが判明し、貴族の宿命に翻弄されながら成長していくというお話。

読者はストーリーを追いつつ、 やる夫とその仲間達を通し当時の社会的な背景や生活習慣が知れるという、 「学ぶ」的な要素を含む。 2010年9月から投下がはじまり、未だ連載が続いているという超ロング作品。

圧倒的ボリュームが、丁寧なストーリーと魅力的なキャラたちが織りなす物語は読みだしたら止まらない、生きる名作。

やる夫は青い血を引いていたようです | やる夫 Wiki | Fandom

やらない夫とやる夫の高校野球【現行】

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高校野球を題材としたオリジナルのやる夫スレ。

2012年1月から連載中。2014年9月からはタイトルをやる夫とやらない夫高校野球と改め、夏の大会終了後の3年生が退部した後の野球部を描く。

新速(ニューソク)高校野球部監督のやらない夫を中心に、試合を通じてやる夫ら高校野球児たちが成長していく姿を描くスポーツ形作品。 やらない夫監督と部長である麻呂のかけ合いを利用した試合中の采配を中心に、それぞれの選手の人間関係やエピソードも随所に散りばめられている。

王道の高校野球もので、高い身体能力と速球の才能に恵まれるが極度のチキンハートのため才能を生かしきれない主人公のやる夫を中心に、監督も含めた、それぞれの成長を描いている。

世界観としては女性も男性と同等の野球能力を有しており、男女混合のさまざまなライバルとの対決も魅力。

現在も連載中で、安定した連載間隔とストーリーで、野球好きなら安心して楽しめるクオリティに仕上がっている。

やらない夫とやる夫の高校野球 | やる夫 Wiki | Fandom

ニートのエース ~素人のやる夫がプロ野球選手になった結果www~【現行】

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野球を題材としたオリジナルの長編やる夫スレ。

あらすじ

プロ野球ドラフト会議。下位球団であるしたらばウィンチェスターズが、10球団が指名した大物新人夜神月を獲得し、注目を集めていた。それをテレビで見ていた入速ハメ次郎だが、引きこもりであった息子やる夫が、突如したらばウィンチェスターズに下位指名される。帰宅したハメ次郎を待っていたのは、就職が決まったやる夫を祝う家族の姿と、したらばウィンチェスターズから派遣されたプロ野球選手一条だった。

やる夫 Wikiより

25歳まで引きこもり続けたやる夫が、突然プロ野球のドラフト会議で指名され、プロ入りすることから始まる物語。 ニートだったやる夫がドラフトに挙げられた理由は、叔父である名スカウトのイタチがナックルボーラーとしてのやる夫の才能を見抜いたためだった。

したらばウィンチェスターズ三番手捕手の一条は、その優れた捕球技術から、やる夫の女房役に抜擢される。 チームでの出番を失いつつあった一条は、野球界での生き残りをかけて、やる夫と共に練習を行う。

野手から投手へ、投手から野手への転向はあるものの、まさのニートからプロ野球選手への転向を描いた物語。 もちろんその道は一筋縄ではなく、第三捕手の一条と共に厳しいプロ野球の世界で揉まれるやる夫が描かれている。

全体的にクオリティの高い、貴重なプロ野球もので、現在も連載中。 物語も盛り上がりを見せており、今後の飛躍に期待が掛かる作品。

「なんJ」と呼ばれる2ちゃんねるでもさらに独特のノリとネットスラングが使用されるため、嫌いな人はあわないかもしれない。

ニートのエース ~素人のやる夫がプロ野球選手になった結果www~ | やる夫 Wiki | Fandom

追加で25作品

とりあえず思いつく限り25作品をピックアップしてみましたが、はてぶのコメント等でも取り上げられていたように、まだまだあります。 私の未読の名作もあると思うので改めて紹介された作品を読んでみたいと思っています。

また、私は「やる夫スレ」の閲覧をパソコンで行う事が日課になっていたのですが、現在のネット閲覧の主流はスマホやタブレッドに移行している関係から、AAが上手く見れないとの指摘がありました。

確かにやる夫スレの勢いは全盛期より衰えたと思いますが、スマホタブレットでスムーズにやる夫スレを閲覧できるアプリもあるようです。

https://itunes.apple.com/jp/app/yaru-fumatomerida-2ch-shitaraba/id479826557?mt=8&uo=4&at=1000l14161

やる夫RSS+インデックス

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  • Tomohiro Itagaki
  • エンターテインメント
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ぜひこれらのアプリ等も使用して快適な「やる夫」ライフを送ってもらえればと思います。

http://www.banka-enjoy.jp/entry/2016/05/07/183955www.banka-enjoy.jp