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アラサーリーマンが日々思いついた事を書き殴ります。妻も私もオタクな為、オタク関連多めです。

完結「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」 感想 総評

2016年3月27日に放送の第25話「鉄火団」をもって放映終了した「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」。

2クールに及ぶ放映となりましたが、最初から最後まで本当に楽しませてもらいました。

従来のTVシリーズのどれにも当てはまらない、「新しいガンダム」と行っても良い出来で、久々に当たりのTVガンダムでした。

発表当初のガンダムバルバトスと主人公の三日月を見た時は大丈夫かと思いましたが杞憂だったようです。

うん?こ、このガンダム、ダサすぎ…

と思ったけれど見続けているうちにかっこよく見えてくるのは良作ガンダムあるあるだと思っています。

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私的昨今のTVガンダムシリーズ評

機動戦士ガンダムAGEは正直苦痛レベルのつまらなさでした。特に序盤。

製作者サイドも明らかにやばい…と感じたのでしょう、中盤辺りから修正が入ったように感じましたが時すでに遅し。

TVシリーズであるというだけでなんとか根性で最後まで見ました。

最後の主役機となるAGE-FXはかっこよかったです。

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ガンダムビルドファイターズはビルドファイターズは面白かったんですけど、ビルドファイターズトライは中盤以降まさかの失速。

最後まで期待にこたえられなかった感があります。

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ガンダム Gのレコンギスタガンダムの生みの親、富野由悠季∀ガンダム以来15年ぶりに制作にかかわったシリーズとして話題になりました。

冨野節と呼ばれる言い回しや独特の作風を私は好きなのですが、作品としては詰め込み過ぎ感もあり、不完全燃焼であったと思っています。

明らかに尺が足りていませんでしたし、まとまっていたともいえません。

なので話を増すごとに加速度的に面白くなっていくオルフェンズは毎週楽しみで仕方ありませんでした。

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新しいガンダム

ストーリーの大きなテーマとして、「少年たちの高度なドラマ性を持ったストーリーに沿った新世代のガンダム」というコンセプトを掲げられていたようですが、見事に成し遂げたと思います。

貧困に喘ぎ、使い捨ての命として扱われていた少年兵戦いはいままでの、象徴としてあつかわれてきた「ガンダム」には無いものでした。

主人公の三日月・オーガスは序盤の敵との戦いで躊躇なく敵を射殺するシーンが描かれます。

モビルスーツで殺すのではなく、銃で直接殺すのです。 このシーンを見た時、「ああ、今までのガンダムじゃないな」と強く思いました。

今までのガンダムでも三日月と同い年くらいのガンダムの主人公たちが出てきました。

三日月に近しい設定の主人公もいましたが、人殺しはいかんよな、というスタンスです。 実際には結構殺しただろ、という主人公もいましたがそれが劇中で明確に描かれた、というのはほとんど無かったのではないかと思います。

しかし三日月は違います。

目的のためならば、生きるためならば躊躇なく人を殺せます。 それを躊躇なく描写するのです。

そしてかっこつけないのがかっこいい。これが彼ら少年たちの生き方です。

戦争反対、とは言わず実利で動く。それ以外に生きる道はないから。

そしてそれを最後まで貫き通すのでした。

家族と任侠に焦点を当てているのもポイントですね。

血の繋がりも度々話に絡んできますが、血以外の絆をヤクザの狭義や家族といった繋がりで描いてもいます。 居場所の無かった少年たちが自分たちの力で居場所を作り、絆を作っていく。

そうして作った家族であっても、傷つき倒れる事すら力に代えて背負っていく。そうしなければ生きていけない少年たちを描いたのがオルフェンズでした。

血は水よりも濃い、されど縁は地よりも深し。

重厚な戦闘シーンとモビルスーツ

実弾や鉄剣が主力な重厚感あふれるモビルスーツ戦も見所です。

かつてのガンダムシリーズの派手さはなりを潜めましたが、敵味方共に装甲が硬い設定で、中々致命傷を与える事ができず、戦っている感ばりばりです。

フロントミッションアーマードコアといったロボットゲームに近いイメージでしょうか。鉄剣で殴って血と見まがうかのように吹き出すオイル。

主人公の三日月さんの高スペックも相まって、ボコるボコる。敵ボッコボコ。 これも今までのガンダムにはありませんでした。

実に泥臭い。だがそれがいいむせる。

ハンマーやパイルバンカー、ドリルといった漢武器もばっちり登場していました。 そしてその漢武器が生きる設定。

斬新で新鮮に映りました。

最初にバルバトスや敵モビルスーツを見た時は、大丈夫か…と思いましたが、大丈夫でした。

そもそもエクシアを始めてみた時は

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細いしビーダマンだし大丈夫か…と思いましたが終わるころにはエクシアかっこええ、となっていました。

AEG-1を始めてみた時はダサいけど大丈夫か…と思いましたがAGE-FXはかっこいから良いか、となっていました。

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G-セルフを始めてみた時はかわいいが大丈夫か…と思いましたが冨野監督だし大丈夫でした。

不思議とモブモビルスーツもかっこよく見えてくるから不思議です。

戦闘シーンが少ないといわれていましたが、どれもオルフェンズの設定を活かした素晴らしいものであったと思います。

ヒロインもかわいいし、音楽も良いぞ

BGMやOP曲、ED曲が効果的に使われていたのも良かったです。

1クール目のED曲、「オルフェンズの涙」は毎回良い場面でかかるんですよね。

OP曲は1クール、2クール目の両方とも本編の内容とマッチしていて素晴らしかったです。

ヒロインは2人。

主人公たちの旗艦となる「革命の乙女」クーデリア・藍那・バーンスタインと三日月に惚れている少女アトラ・ミクスタ

どちらも魅力と強さを兼ね備えるヒロインでしたが、三角関係と見せかけて、両方頂いてしまう三日月さんまじかっけぇ。

そこにシビれる あこがれるゥ。

序章

ここまでベタ褒めでしたが、この「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」は物語の序章に過ぎないと思っています。

2016年秋より2期の放映が決定している通り続きがあります。

物語の核心には迫らず、ヒロイン、クーデリア・藍那・バーンスタインと主人公たち鉄華団の台頭までの話です。

主人公たちが住む火星圏を貧困へと追いやった地球を事実上支配するギャラルホルンと、その内部の腐敗と支配力の低下を憂慮しており組織の革命を志すマクギリス・ファリドの暗躍も本番はこれからといった所。

十分楽しませてもらった1期でしたが、2期でさらに飛躍し、過去の名作ロボットアニメに肩を並べる事を大いに期待しています。

私の知り合いの年下のオタク友達がガンダムシリーズ未視聴で、以前から進めてはいたのですが、やはりシリーズの膨大さに手が出しにくいといっていました。

ですが、ちょっとしたきっかけで見た「オルフェンズ」をとても面白いといって、最後まで完走していました。

そんなシリーズ初心者でも入りやすいのが「オルフェンズ」の魅力であると思います。

さぁ、2期までまだまだ時間がありますよ。

シリーズ未視聴の方も、オルフェンズだけ見ていない方もぜひ、鉄華団の活躍を視聴してみてください。

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