万化を楽しむ!

アラサーリーマンが日々思いついた事を書き殴ります。妻も私もオタクな為、オタク関連多めです。

アツい、アツすぎるゥ 熱いアニメが見たいなら必見「スクライド」感想

2016年の4月が始まってすぐ、私は2016年の春アニメを録画するため、レコーダーの番組表でチェックを行っていました。

大凡の見たいアニメに当たりは付けていたものの、放映局や時間帯、曜日まで確認していたかったためレコーダーの番組表で1つ1つチェックしていたのでした。

そんなやり方だったので見ようとしていて録画し忘れた番組もあったのですが、ポチポチリモコンの操作を行っている時、私は見つけてしまったのです。

水曜日の18:30よりテレビ埼玉テレ玉アニメ☆パレード」枠で「スクライドが放映していた事に。

あああああああああ、スクライドやってるうううううう。

しかも2クール目だと?

くぁwせdrftgyふじこlp

うわああああああああ^q^

録画のチャンスを潰した…潰した…

どうやら2016年の1月から放映していたようなのです。完全に見落としていました。

この事件により、私は再放送や地方局で放映するアニメもきちんとチェックしようと心に決めたのでした。

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サンライズ発のオリジナルアニメーション

さてこのスクライド、2001年7月から12月にかけてテレビ東京系列、BSジャパンで放送されたサンライズ製作のテレビアニメです。

このスクライドの前に「無限のリヴァイアス」というアニメをほぼ同じスタッフで作成しており、偶然そのアニメを見て気に入って、放映当時リアル視聴しました。

一応漫画版と小説版がありますがぜひアニメ本編を視聴していただきたい。

また放映から10年後の2011年には10周年プロジェクトとしてBlu-ray BOXの発売の他、TVシリーズ全26話を前後編に再構成し新作カットを追加、当時のキャストによる新規アフレコの行われたスペシャルエディション『スクライド オルタレイション』が発表されました。

そんなスクライドの魅力を伝えてみたいと思います。

スタッフとキャスト

監督は谷口悟朗無限のリヴァイアスで監督デビューを飾り、このスクライドは監督として2つ目となります。

この後も「プラネテス」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」など次々とヒット作を手掛けた監督となりました。

脚本は黒田洋介。今やガンダムシリーズなどの脚本も手がける売れっ子脚本家。 近年の作品にはイマイチ熱さが足りないのが少々不満です(笑)

キャラクターデザインは平井久司ガンダムSEEDを筆頭に2000年代を代表するアニメーターと言えましょう。

音楽は中川幸太郎。谷口監督とタッグを組んでいるイメージが強いですね。

こうやって見るとスタッフ陣は実に豪華です。

主人公カズマ役は保志総一朗

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スクライドwebより引用

もう一人の主人公とも言える劉鳳役に緑川光

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スクライドwebより引用

ヒロインの由詑 かなみ役に田村ゆかり

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スクライドwebより引用

メインキャラの声優は実力派声優さんですな。

あらすじと世界観

21世紀初頭の近未来(本編開始より22年前)、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に自然現象ではあり得ないほどの原因不明エネルギーを放出して大規模な隆起が発生し、半径約20kmから30km・高さ240メートル以上にも及ぶ「ロストグラウンド」と呼ばれる大地が誕生した。

首都圏全域の機能が失われ、政治・経済も長期に渡る停滞を続けることになった。5年後、余力ができ復興した日本政府や国連からの援助によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人と崩壊地区の住人「インナー」という特殊な二層社会が形成される。

大隆起現象から8年(5.1chDVD-BOX付属ブックレットでは18年)後、ロストグラウンドは日本においての完全独立自治領連(むらじ)経済特別区域と認定される。その背景には、ロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めたということがある。

彼らは「アルター使い」や「ネイティブアルター」と呼ばれ、その中でも特に暴力や略奪を行う一部は「アルター犯罪者」と呼ばれるようになった。これに対して本土側はロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使い・カズマは、HOLYに所属するアルター使い・劉鳳と出会う。

wikipediaより引用。

簡単に言うと「ちょっと荒廃した世界で特殊能力を使ったバトルもの」であり「ロリコンDQNと二股自治厨が荒野でド突き合いをする話」です。

う~ん、伝えるのが難しい(笑)

基本バトルもので無鉄砲で考えなしのチンピラDQN主人公が物語の中心となって話が進んでいきます。

突如原因不明の地殻変動っぽい現象が神奈川辺りで起こり、荒廃した大地となったロスとグラウンドと呼ばれた大地。 その大地で新しく生まれた子供の数パーセントに特殊能力が目覚め、その能力を「アルター」と呼ぶようになったのでした。

ジョジョのスタンドみたいな感じです。

ただでさえ地殻変動で都市機能が不全に陥っているのに、特殊能力を使用する人間まで出現する始末。 となるとアレですよ、世紀末ですよ、ヒャッハーですよ。

その中でも特に暴力や略奪を行う荒くれ者たちを「アルター犯罪者」と呼びヒャッハーが加速していくのでした。

我らが主人公のカズマもアルター使いであり、その力で非合法の依頼を請け負う便利屋の少年。 身勝手で負けず嫌い、自分に嘘は付けず、短気で喧嘩っ早く、他者に媚びない生粋のDQNであります。

そんなDQN達を野放しにしてはおけないと結成されたのがロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」。

この「HOLD」内のアルター能力者による部隊「HOLY」に所属しているアルター使い「劉鳳」と「カズマ」が出会って、バトり、カズマが負ける事によって劉鳳をライバル視し、時には協力し合いお互いが成長していくという、王道のストーリーではあります。

カズマの前に立ちはだかる武装警察機関「HOLD」のその他のアルター使い達も実に個性的。 敵対するとはいえ一概に憎めないキャラばかりです。

アルター能力には使用者の精神が反映された形で表現されるので敵も敵で中々にぶっ飛んでいます。 そんなのがDQNカズマと絡むもんだからどこかコミカルで笑えるんです。

尖りに尖ったキャラとその名言の数々。そして怒涛のアツすぎる展開から「男の義務教育 」とか言われることもあるとか。

カズマ「理屈じゃねーんだよ!」

なるほど理屈じゃないんじゃしょうかない。

ギャグアニメか!と思ってしまう程尖ったセリフ回しも特徴的で名言のオンパレード。黒田さん尖っていましたね。 この頃の黒田さんはもう帰ってきませんかね…

各キャラクターの代表的な台詞を紹介してみます。

意地が、あんだよ…! 男の子にはなぁ!! (カズマ)

ならば、俺は俺の中にあるルールで、 おまえを悪だと断定する! (劉鳳)

あの日、あの時、あの…、雨の日に。 あの時、私はこう願っていました。 今が永遠に続きますように。 ぶっきらぼうな彼の横顔を見て、 たまらなくそう思ってしまったのです。 (かなみ)

お前に足りない物、それは、情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ。そして何よりもー、速さが足りない! (ストレイト・クーガー)

私は、何も知らないで安穏と暮らすより、 真実を知って傷つく方を選びたい。 そのために、私はここに来たと気づいたのです。 (桐生水守)

無い、僕の玉が無い! (橘あすか)

バカな男と吐き捨てて、クズな男と揶揄される 無宿な生き方否定され、道化は笑いに包まれた しかし見ろ あれを見ろ あれがカズマだ、君島だ そのクズ、そのバカ、他にはいない (第12話予告)

嗚呼、もはや何も言うまい 語るべき言葉、ここにあらず 話すべき相手、ここにおらず。 男、ただ前を向き、ただ上を目指す ただ、前を向き、ただ上を目指す (最終話予告)

などなど。

正直好き嫌いは分かれる作品であると思っています。 しかし、確実に刺さる人はいると思います。

そして刺さった時はとことん刺さるでしょう。

同じ「熱いアニメ」として有名なのが「天元突破グレンラガン」。 自分の中でも甲乙つけがたいですが、「主人公2人がアツいスクライド」と「全体的にアツいグレンラガン」といった感じでしょうか。 最終回が馬鹿熱いのも似ています。

完成度としてはグレンラガンの方が上だと思いますが、より尖っているのはスクライドだと思っています。

その勢い、今もなお語られ続ける

今振り返れば豪華キャストとスタッフ陣のスクライド。しかしながら荒削りで全編を通して面白いかと言われると、そうは言い切れないかな、とも思います。今回改めて見返して見ても。

2chなどの面白かったアニメスレでも度々名前も上がるのでも見る前に期待値は上がりすぎる、という事もおこるかもしれません。

それでも、私は大好きなアニメの一つです。 妻もまぁ面白かったと言っていました。そこまで食いついてみていた、というわけでもありませんでしたが(笑)

最大の蛇足、ともいわれた最終話も「ただの蛇足で終わっていない。あれをやりたかったんだろう。」とコメントいただきました。

「荒野で抗う、不器用な男たちと、その男たちを愛する女たちの生きざま」をすさまじい熱量と勢いで描ききったとんがったアニメ、これが私のスクライド評であります。

アツいアニメが好き、オトコくさいアニメが好き、ぶっ飛んだノリのアニメが好き、そんな方にお勧めできるアニメであると思います。 最終回の熱が未だに残っていますよ。

私が以前書いたアニメランキングの記事でも歴代2位、としております。

http://www.banka-enjoy.jp/entry/2016/04/21/113000www.banka-enjoy.jp

ふっるいアニメですが最寄りのレンタル屋さんに行けばギリギリある気がしますし、バンダイチャンネルで見てもよいと思います。

さぁさぁ、この記事を見て下さったあなた、少しでも気になったらぜひみてみてください。

そのクズ、そのバカ、他にはいない!

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