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アラサーリーマンが日々思いついた事を書き殴ります。妻も私もオタクな為、オタク関連多めです。

2016年マクロス最新作完結 アニメ「マクロスΔ」 感想

皆様良いアニメライフを送っていますか。

この記事を書いているのは2016年9月の下旬、7月より始まった夏アニメが終焉を迎え、新たなアニメが始まる節目の季節となります。 また4月から放映している2クールのアニメも終わりを迎える時期です。

今回レビューするのは4月から2クールで放映していたアニメ、「マクロスΔ」になります。 アニメ界を代表する歴史あるアニメです。

そんな「マクロスΔ」ですが、私はロボットアニメ好き&シリーズのファンであるため大変楽しみにしているアニメでした。

実際1話を見た時はそのクオリティの高さに驚き、興奮してこんな記事を書いた位です。

そして「マクロスΔ」、最終回を迎えましたので改めて感想を書いていこうと思います。

さてさて1話を見た時の感動はその後どうなったでしょうか。


ワルキューレ/一度だけの恋なら Music Video(2chorus)_TVアニメ「マクロスΔ(デルタ)」OPテーマ

Δとマクロスシリーズ

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さて上記の記事でも書いたのですが、1話を見るまではあまり期待はしていませんでした。 私個人としてはマクロスシリーズは作品毎に好き嫌いが激しく、安定して楽しめるというイメージは持っていませんでした。

なのでうすらぼんやりとしたキービジュアルと、マクロスシリーズ特有の「歌」を歌う、その歌い手が今流行りのアイドルユニット的なものだったため、期待値は低いままシリーズを視聴し始めました。

いざ始まってみるとグリグリ動くバトルシーンに劇中歌の多様さとキャッチーさに衝撃を受け、これは神作品になりうる、と意気込んで毎週楽しみにしていました。

不安要素としては主人公のハヤテ・インメルマンがやや無気力やれやれ系である、という事でしたがそれでもきっとやってくれるぜ、と思っていました。 ちなみに一緒に視聴していた妻はハヤテを最初から気にいっていないようでした(笑)

私は前作F主人公の「アルトよりはマシやで!これからや!」と最初から最後まで言っていました(あれ?

ともかく滑りだしの掴みは上々。これは期待大だぜ!というスタートからいい感じの序盤が続きました。

想像以上に良かった楽曲たち


ワルキューレ/絶対零度θノヴァティック Music Video(2chorus)_TVアニメ「マクロスΔ(デルタ)」新OPテーマ

アイドルかよ…流石に旬は過ぎたと思うぜ…と期待値が低かった今回歌を歌う戦術音楽ユニット「ワルキューレ」とその楽曲達でしたが、これが想像以上に良かったです。

元々制作の中心人物であった河森正治氏は今作を複数ユニットで歌わせるという構成で進めていたらしいのですが、ヒロインのフレイア・ヴィオンは一般公募の「歌姫オーディション」によって約8000人の中から選ばれた18歳の鈴木みのりが担当、素晴らしい歌で作品をリードしました。

さらに「ワルキューレ」のエースボーカルを務めた美雲・ギンヌメーヌの歌手役には当時若干14歳だった「JUNNA」が抜擢され、その14歳とは思えない大人びた歌声で見事にその役を果たしました。

楽曲に関しては「奇跡」とも言える人材が集結した「マクロスF」よりも少し劣るとは思っています。

それでも良曲ばかりでしたね~。

惜しげも無く新曲を次々と投入し、最終的には20曲以上になっていたのではないでしょうか。

どの曲もクオリティが高く、歌の面でも楽しませてもらいました。

ここは流石の一言。

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シリーズの特徴である「歌」という要素に関しては、最近のアイドルアニメにも負けていません。 ロボットものというのを考慮するとこれは凄い事ですよね。

しかし歌に関しては前作となる「マクロスF」の出来が良すぎました。

同じく新人オーディションで選ばれたランカ・リー役の中島愛とFで驚異的な飛躍を見せたシェリル・ノームの歌パート担当May'nのダブルヒロイン菅野よう子がプロデュース。

楽曲の多彩さに加え、作中の随所で歌唱シーンを演じている影響から、主題歌・挿入歌のシングルやサウンドトラックがオリコンチャート5位以内に飛び込むセールスを記録し、武道館ライブの先行予約には23万件の応募が寄せられ、当選倍率は20倍を上回るという大ヒットを飛ばしました。

実際両歌姫の力を最大限に引き出したといえる楽曲は圧巻でしたね。

Δの歌も好きですが、Fには少し届かないという印象でした。

さてストーリーは

肝心のお話ですが、とりあえずwikiより引用してみます。

西暦2009年に勃発した「第一次星間大戦」を生き延びた地球人類と異星巨人種族ゼントラーディは、種の存続を目的とした「銀河播種計画(宇宙移民計画)」を西暦2012年から実行。やがて銀河系全域へと生活圏を拡げ、各星系の先住種族との交流・共存も果たしたが、地球の新統合政府の政策に対する反感も生まれつつあった。

西暦2067年、銀河系各地で人々が自我を失い凶暴化する謎の奇病「ヴァールシンドローム」が発生し、これを歌の力で鎮静化するため、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」と護衛可変戦闘機(バルキリー)部隊「Δ小隊」が活躍する。銀河辺境の惑星アル・シャハルにて、ハヤテ・インメルマンワルキューレに憧れる少女フレイア・ヴィオンと出会い、ヴァールの暴動に巻き込まれたことをきっかけに、それぞれΔ小隊ワルキューレの新たな一員に加わる。

一方、フレイアの故郷である「ウィンダミア王国」は新統合政府に対して宣戦布告。先史科学文明プロトカルチャーが生み出した種族間の戦争が始まり、ハヤテは「空を飛ぶこと」、フレイアは「歌うこと」への覚悟を見い出す。ウィンダミアは「空中騎士団」と「風の歌い手」を擁し、ヴァール発症者をマインドコントロールして周辺の星々を勢力下に収め、銀河全域の掌握すら目論む。ワルキューレΔ小隊は防戦もむなしく、拠点とする惑星ラグナから住民共々撤退を余儀なくされる。

という感じです。

マクロスはシリーズの流れとして、異星人との交流がテーマとしてあります。

異星人といっても前作のFではヴァジュラという虫に近い生態を持った生命体でしたし、マクロス7では生体エネルギー「スピリチア」を奪う生命体プロトデビルンの戦いと交流でした。

Δではブリージンガル球状星団という星団が舞台となり、そこに住む様々な原住民たちとの交流と戦いにスポットライトが当てられます。

主人公のハヤテは新統合政府とウィンダミア王国との戦争に巻き込まれる形でVF-31に乗り込み、フレイア達「ワルキューレ」を守るためのVF小隊に所属する事になります。 そして大筋は新統合政府とウィンダミア王国との戦争が舞台になっていくわけです。 その中身も「歌を兵器として利用する」だの、「プロトカルチャーの残した技術」だの色々ありますが話の中心は戦争になってきます。

ハヤテと「ワルキューレ」はウィンダミア王国と敵対する形で戦争を戦っていく事となります。

なのですがハヤテ達とΔ小隊の活躍が微妙でした。

戦闘シーンの動きはとても良かったですが、敵となるウィンダミア空中騎士団が思いのほか強い。 正直終始やられっぱなしのイメージです。

そしてハヤテ君、やられるたびにビックマウスで次は勝つ的な事を言いますが、あまり見せ場はありませんでした。

しかも終盤は制作陣が力尽きたのか激しい戦闘シーンは減って、大局的に話が動く場面が多かったですね。

さらに一番問題だと感じたのが尺の問題。 正直最終話を見るまで、これ終わるのか?という疑問ばかりでした。

まさかの3クール目突入か、分割、続きは劇場版あたりの発表を予想していました。 なのでここで終わるのか…というある意味衝撃の最終回でしたね。

とりあえず形的には納めたものの、物語の大筋としては殆ど解決しないまま終わってしまいました。 私は何かしらの形で続編もあるのではないかと考えています。

全体的に消化不良気味でした。 私はハヤテ君はいつか必ずやってくれると信じていましたが、結局やってくれませんでした。

う~ん。

マクロスお家芸「三角関係」は

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次はマクロスお家芸となる「三角関係」についてです。 マクロスシリーズ共通の概念として「三角関係」というキーワードがあり、もちろんΔにもありました。

主人公ハヤテとフレイア、そしてもう一人のヒロインが、ハヤテと同じΔ小隊の隊員ミラージュ・ファリーナ・ジーナスになります。 ジーナスという名に聞き覚えがある貴方はマクロス通。

統合軍のエースパイロット夫婦マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの六女ミランダの娘であり、マクロス7のヒロインであるミレーヌ・ジーナスの姪というファンにも嬉しい出自です。

同じ敵と戦うパイロットという立場でハヤテと信頼関係を深めていくミラージュさんですが、この人良い人すぎます。 まるでマクロス7のガムリンさんを見ているよう。

戦闘でも恋でも終始ハヤテのサポートに徹し、最後の最後まで大きな見せ場はありませんでした。 妻は途中から「ミラージュさんのターンはいつくるのか!」と言っていましたが、きませんでしたねぇ…

途中から殆どハヤテとフレイア確定路線で話が進んでいきましたが、その決着も最後にミラージュさんに後を押される感じでの決着となり。 抱えていた問題も尺が足りないせいで、描写が不十分に感じました。

それでもすっきりと決着はつくのでTV版のマクロスFよりは良かったかな、と。

「 お前が……お前達が、俺の翼だ! 」はちょっと…

一番良かったのは

話も三角関係もいまいちすっきりとしない形で終わったマクロスΔでした。 しかし私個人としては何かしらの形で続編が語られるのではないかと思っています。

そんなΔの中で一番私が良いと思ったのはズバリΔ小隊が使用する戦術可変戦闘機VF-31 ジークフリード

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超かっこいい。もちろんファイター形態です。

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やばい、やばいですよ、この前進翼がたまらん。 まさに「俺が考えた最高にかっこいい戦闘機」そのものです。

もう終盤はジークフリードが飛んでいる場面が見れるだけで良かった…

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空中騎士団の乗るドラケンも中々でしたがやっぱりデルタ翼より前進翼

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素晴らしい…

商品化もされていますが超合金の奴が欲しい…


DX超合金 バルキリー変形動画 VF-31J ジークフリード

しかしこれお値段20000円なんですよね。 本気で買おうか悩んでいます。

プラモデル版もあるのでそちらで妥協するか迷います。

今後のマクロス

個人的には消化不良というか、いまひとつ乗り切れない感があるマクロスΔでした。

それでもシリーズ共通のテーマである歌やバルキリーといったポイント部分では気に入ったところもあり、最終評価としてはそこまで悪くは無かったかな、という感想です。

しかし直近のアクエリオンを含める河森正治監督の作品は勢いや独創性は凄いもののストーリーの面で中々馴染めなくなってきた気がします。

河森監督が先進的過ぎるからでしょうか…

それでも歴史あるSFロボットアニメシリーズとなったマクロス、Δでも次回作への伏線等シリーズの謎を広げるような展開が続きましたので、もう少し期待しながら次の展開を待ってみたいと思います。

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